真顔で履く(巻く)


スコットランドの民族服、タータン・チェックのスコティッシュ・キルト。アレキサンダー・マックイーンやヴィヴィアン・ウエストウッド、川久保玲。数々のデザイナーに愛された、反骨精神のアイコン。そのアイコンをサヴィル・ローでの経験とヴィヴィアン・ウエストウッドのメンズデザイナーという経歴を持ったブリティッシュ・テーラーによって仕立ててもらったのが、このキルトスカート。権威的でありながら反・権威的でもある、というのが肝だと思っている。


が。僕はどちらかというともう少しアンビエントな距離感をこのスカートと保っている。反骨精神のアイコンというよりも、本来はただ巻くだけ、そしてピンで止めるだけ、という一枚の布的な発想、日本の着物と近いような感覚。男性がスカートを履くことにほとんど抵抗のない国は、着物を見慣れている日本くらいな気がする。履くというより布を巻いただけ。そのくらいの捉え方。銭湯上がりのタオルを巻いている感じでもいいし、女子高生でもいいです。そのくらいの。

衣服として最小限の構造。緊張感のある一貫の寿司のように、タータン・チェックの布をギリギリ服として仕立てられたスカート。魚を米に乗せたものを料理って呼ぶの、料理の域に昇華するの、冷静に考えてやばいですよね。







なんだろう、真顔で履ける(巻く)くらいの。

当たり前のように選択肢にある。


手まつりと完璧な柄合わせ

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