不安定でありながら構築的

 


生き方を飾る服、ソールド。とてもお気に入りの1着でした。またいつか。

テーラードジャケットをなぜ着るかと言われると、分からない。ドレス専門の販売職を経験したわけでもなく、特に何かの映画に感銘を受けたわけでもなく、ファッションの行き着く先がスーツの世界、というあるあるに共感もせず、ただ好きだから着ている。し、何より自分を律してくれる。

カール・ラガーフェルドやイブ・サンローラン、山本耀司のスーツ姿はとても好きだ。川久保玲がメンズ・ジャケットにしか出せない格好よさがある、と言っているのを何かのインタビューで見た気がするけれど、やはりタイムレスなものには理由がある。が、タイムレスなものをタイムレスなふうに着るのはつまらない。


もう一つのお気に入り。時間の経過とともに、着用者の身体、癖、所作をレコードのように刻んでいく。時間が経ったそのジャケットは、その人自身を表すようになる。ものに魂が宿るということについて去年から無心に考えるようになったけれど、やはりそれは実際の汗を吸って時間をともに過ごして、第二の皮膚として活動した結果、そうなるのだと思う。


Peaked Lapel Blazer by Swedish Artisan

起毛感のあるチャコール・グレーのウール生地。コットン・シルクの裏地。人間の身体を少し誇張したようなカーブしたアーム。ふにゃふにゃのラペル。ダブルブレスト、ピークドラペルでありながら、屈強な印象はまるでない。

芯材がほとんど省かれたこのジャケットは、不安定でありながら構築的。
例えば3本足の華奢なヴィンテージ椅子を見た時に感じる、座っても大丈夫なのか?という不安と、その不安から生まれる刹那的な美、それに近い。

私物のリネンジャケット。洗濯機に突っ込んで乾燥機にかけて、カバンに適当に突っ込む。ラペルはふにゃふにゃ。皺だらけ。なのに、凛とした気持ちにさせてくれる服。


"当社の衣服は人工的な補強剤を一切使用せずに製造されており、これにより本質的な柔らかさと快適さが生まれ、動きやすさが実現されています。この構造上の自由度により、衣服は時間の経過とともにその形状を変え、着用者の存在体験を反映するようになるのです。

したがって、厳密な意味において、当社の衣服は本来の形を形式的に保持しません。それは、衣服が寿命の過程で遭遇する独自の現象に適応していくためです。"


以前ご紹介したコートと組下のボトムスはソールド。ジャケットは1着あります。羽織りも素敵ですよ



現在、~ 2/1(日)の期間の予約を解放しております。ご訪問希望は、お日にち、お名前、人数、お電話番号を明記の上、LINE、DMもしくはarigatou@nipintheair.comまでご連絡ください。住所は渋谷区神宮前になります。ご連絡をいただいたのち、詳細な住所をお送りいたします。

1月 おやすみ

1/7,14,20~26

どうぞよろしくお願い申し上げます。

ニップ イン ジ エアー 

東京都渋谷区神宮前 

11:00 ~ 20:00

Instagram: https://www.instagram.com/nipintheair507/

Line: https://lin.ee/dO8pqAI

E-mail: arigatou@nipintheair.com