公威 / Kimitake
Vansみたいに革靴を履きたい。シルエットや質感が周期で変わる(おそらく人よりも変わる)一方で、足元はほとんど変わらない。特にここ6~7年はローファータイプのレザーシューズか、Vansはオーセンティック、コンバースはオールスターしかほぼ履かない。1年のうち、季節の変わり目に1週間ほど、浮かれたい時にデザイナーズのシューズを履く。服と違って靴はある程度、保守的だ。(履かないけど買うことは多々ある。)
5年ほど前、神戸時代に企画し製作してもらった、とてもお気に入りの型がある。というか、それしか革靴は履いていない。名前はミシマ / Mishima。三島由紀夫が履いていた、履き口が広めのローファーというのか、スリッポンというのか、オペラシューズというのか、なんだか奇妙なバランスの革靴が着想源。ミニマルでありながらストレンジなフォルム。自分が求めるイギリス的な文脈のドレスとモードのバランスにピッタリだった。
ヒール高は4.5cm、ハンドソーンウェルト製法の9分仕立て。ロンドンで修行を積んだシューズデザイナーaka大先輩に依頼し、普段その人が作らなさそうなアウトプット/製法で、けれど同じ美的感覚で作ったら、どういう仕上がりになるんだろうか、という好奇心とともに作ってもらったそのシューズは、見た目こそ違えど間違いなくその人の靴だった。手ぐせというのか、何もせずとも作った人の色が出るのは興味深いな、と思った記憶がある。
で、今。
ニップ イン ジ エアーの最初のラインナップを考えたとき、もう少しだけ真面目な靴が欲しかった。ミシマの木型を用いて、ホールカット調の内羽根仕様へとリミックス。履き口の大きく開けた姿はフォーマルなシーンというよりVans的なアプローチ。華奢でありながらある程度ずっしりとした安定感を感じる点でイタリアやフランスの背景とは異なる雰囲気がある。確かにイギリス文脈の、日本の靴。履き込んでいくとかえりが良くなり、足に吸い付くような心地。
こちらのモデルはキミタケ / Kimitakeと名付けることにしました。ぜひ適当に、軽やかに履いてください。
Material: Dupuy Calf - Black
Size: UK5 ~ 9
Delivery: 2026.1
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イタイ
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