覚書: 閉じながら広げていく

 


癖のある音のインターホンを押すとドアが開く。エレベーターに乗ってフロアに着くと、大きな円柱状に並んだガラスブロックがそびえたつ。そのガラスブロック沿いに正面に進むと、手彫りのような木製のドアが見える。再びチャイムを鳴らすとニップ イン ジ エアー。


・感覚的に考えていることを言語化、抽象化してもらうような、友人というか、壁打ちの相手として半年に一度くらいのペースで会う人がいて、ニップ(イン ジ エアー)を始める前にも色々話を聞いてもらった。その時に出てきたキーワードが、閉じながら広げていく、ということだった。閉じながら、広げていく。


・ここで取り扱っている服の作り手の多くは、決して開かれた環境に置かれていない。それは、排他的というよりも、スポットライトではなくダウンライトに当たるくらいが心地よい、という気質の人たち、だからだろう。きちんとこの人たちをダウンライトの下に持っていきたい。少し光量を絞って、けれど評価されるべき部分は評価される場所へ。


・服屋は椅子取りゲームみたいなことはもうやめにして、肩組んでとは言わないけれど、喫煙所の隣の人くらいになったらいいな、と思う。喫煙者は肩身が狭いんだから、自分さえ吸えればOK、はナンセンス。


・閉じながら、広げていく。ドアを叩いてくれる人と、自分がドアを叩きたいと思う人からゆっくりコミュニティが広がればいいなと思う。コミュニティと群れは違う。


さて、今週も不親切な情報量の中、手探りというのか、おそらくほんまに大丈夫かいなという不安と、何か新しいものとの出会いへの希望を持ってご予約いただいただろう方々、誠にありがとうございました。少しずつ新しいことを企画しているので、楽しみにしておいてください。

本日から12/31(水)までの予約を解放しています。年内は12.17(水) / 18(木)のみお休みをいただきます。それ以外は特に定休日を設けないので、お好きな時にお越しください。

引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。




















ニップ イン ジ エアー 

東京都渋谷区神宮前 

11:00 ~ 20:00

*ご訪問希望は、お日にち、お名前、人数、お電話番号を明記の上、InstagramのDMもしくはarigatou@nipintheair.comまでご連絡ください。ご連絡をいただいたのち、詳細な住所をお送りいたします。

Instagram: https://www.instagram.com/nipintheair507/

E-mail: arigatou@nipintheair.com